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医学部附属病院検査部

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微生物検査室 ⇒ 薬剤感受性試験

薬剤感受性試験は感染症の治療に有効な抗生物質を選択するための検査です。 この検査にはディスク拡散法と最小発育阻止濃度測定法(MIC測定)の2種類があります。

感受性-1

ディスク拡散法は菌液を塗布した培地上に薬剤含有ディスク(薬剤を滲みこませ乾燥させた丸い濾紙) を置くと培地中の水分をディスクが吸収し、ディスクを中心に抗菌薬が拡散します。 この時ディスク周辺の薬剤濃度が濃く、ディスクから離れるにつれ濃度が薄くなります。 塗布された菌は増殖を開始し、ディスクに含まれる薬剤が菌に対して効果があればそのディスクの周辺に菌は発育せず、 阻止円(菌が発育していない部分の円)が形成されます。 (菌が発育していない部分を阻止円と言います。) 薬剤の効果がなければ、ディスクの周辺にも菌は発育するので阻止円は形成されません。

感受性-2

MIC測定法には微量液体希釈法があります。本法は数段階の薬剤の希釈系列 (栄養成分の入った液を濃い濃度から倍数希釈したもの)を作製し、菌を接種します。 十数時間後、菌がどの濃度まで発育したかをみるもので、 菌の発育を抑制する最小の濃度(最小発育阻止濃度:MIC、と言います。) を求める方法です。MICの値により抗生物質が菌に対して感性か否かを鑑別します。

【成績の解釈】
  成績の表示にはS:(Susceptible 感性),I:(Intermediate 中間),R :(Resistant 耐性)があります。 抗生物質の吸収、分布、排泄、代謝は抗生物質により異なり、血中の移行性、 組織への移行性にも差があるので薬剤感受性成績がS(感性)でも組織への移行が悪ければ、 目的の菌の所まで薬剤が行き届かないので、効果は期待できません。 感染症の治療に有効な薬剤を選択するには、薬剤の作用機序、体内移行、 副作用など他の因子を総合して判断することが必要です。



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